みなさん、こんにちは。64歳のプログラマーです。
前回、画面の中のIT(データ解析)を飛び出して、本物の生命や細胞を扱う「医学・実験系の研究室」に挑戦したい!という熱い想いをお話ししました。
しかし、現実に立ち返ったとき、目の前に立ちはだかるのは「年齢の壁」と、何より「大学院の学費」という大きな現実です。派遣プログラマーとしての収入やこれからの生活費を考えると、何百万円もする学費をそのままポンと払うのは簡単ではありません。
「やっぱり、シニアの未経験者が大学院で実験なんて夢のまた夢なのか……」
そう諦めかけましたが、必死に調べていくうちに、国や大学が用意してくれている「社会人のための素晴らしい救済制度」がいくつもあることが分かってきました。今回は、私が調べたリアルな費用と制度の光をお届けします。
1. 働きながら研究できる「社会人特別選抜」
まず、そもそも「64歳の未経験者が医学系の大学院を受験できるのか」という問題ですが、多くの大学院(修士課程・博士課程)には「社会人特別選抜」という枠が設けられています。
これは、一般の学部卒の学生とは別枠で、これまでの社会人経験や学習への熱意を重視して合否を判定してくれる制度です。
試験科目も、一般入試より軽減されていることが多く(例えば、専門科目の代わりに小論文と面接など)、派遣の仕事を続けながらでも十分に準備ができる可能性が見えてきました。
2. 学費を数年間に分散できる「長期履修制度」
大学院の学費(国立大学の場合)は、入学金が約28万円、年間の授業料が約54万円です。2年間の修士課程で合計約136万円がかかります。これを一括や前後期で払うのは大きな負担です。
そこで見つけたのが「長期履修(ちょうきりしゅう)制度」です。
これは、仕事を持ちながら学ぶ社会人のために、本来2年で卒業するカリキュラムを、3年や4年かけて計画的に学べる制度です。
驚くべきなのは、「2年分の学費のままで、3年や4年在籍できる」という点です。例えば、2年分の授業料(約108万円)を4年間に分割して支払うことができるため、月々の負担を劇的に減らしながら、仕事と実験室の往復を両立させることができます。
3. 最大70%が戻ってくる!?「専門実践教育訓練給付金」
さらに驚いたのが、国(厚生労働省)が実施している雇用保険の給付金制度です。
もし進学する大学院のコースが「専門実践教育訓練」の指定を受けていれば、支払った学費の最大70%(年間上限56万円)がハローワークからハローバック(給付)される仕組みがあります。
以前、ハローワークでバイオ関連の求人を探したときは門前払いを食らいましたが、まさか同じハローワークに「大学院に行くための資金援助制度」があったとは、まさに盲点でした。この制度を使えば、実質の学費負担は数十万円にまで抑えられる計算になります。
夢が「予算内」に収まった日
調べる前は「何百万円もかかる贅沢な夢」だと思っていましたが、
- 社会人入試で仕事を辞めずに受験し、
- 長期履修制度で毎月の学費負担を抑え、
- 国の給付金で総額を大幅にキャッシュバックする。
この3つを組み合わせれば、64歳の派遣プログラマーの私でも、十分に予算内で医学系大学院の実験室に立てるという「現実的な計算」が成り立ちました。
お金のせいで諦める必要はない。そう分かった瞬間、目の前の霧が晴れ、大学院の門が大きく開いたような気がしました。
次回は、これらの制度が使える、社会人に優しい具体的な大学院(関西圏や首都圏など)をどうやって絞り込んでいくか、そのリサーチの様子をお話します。
一歩ずつ、確実に夢の実験室へ近づいています。64歳のデバッガー、いよいよ本気の実戦モードです!


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